NYダウ(米国株)大幅反落=ハイテク株に売り

27日のニューヨーク株式相場は、好調なハイテク企業の業績に陰りが出るとの不安から大幅反落した。
優良株で構成するダウ工業株30種平均は前日終値比344.89ドル安の2万3857.71ドルで終了した。
ハイテク株中心のナスダック総合指数は同211.73ポイント安の7008.81で終わった。

ニューヨーク証券取引所の出来高は前日比3627万株増の9億3566万株。
前日のダウは米中「貿易戦争」への過度の警戒が後退して669ドル高と過去3番目の上げ幅で終了。
米側は自動車関税引き下げや米国製半導体の購入増、金融分野の外資規制の緩和を求めていると報じられ、水面下で始まった交渉の進展への期待感から27日もダウは一時240ドル超上昇する場面もあった。

しかし、相場の地合いを一転して悪化させたのは、米半導体大手エヌビディア。
米配車大手ウーバー・テクノロジーズの自動運転車の死亡事故を受け、昼過ぎにエヌビディアが全世界で自動運転の公道試験を停止したと報じられると同社株は急落し、他の半導体株にも売りが波及した。

さらに2016年の米大統領選で利用者の個人情報が不正利用されていた問題に揺れるフェイスブックも引き続き相場の重し。
27日には同社のザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)が米議会で証言する意向と報じられ、個人情報を扱うIT企業に対する規制強化への警戒が高まっている。

高い技術力を背景に好業績期待が高かったハイテク株だが27日は総崩れとなり、相場の下げを主導。
ダウは取引終盤に一時500ドル近く下落した。「自動運転技術やビッグデータ活用に制約が掛けられて業績に影響が出るとの不安が出ている」(準大手証券)と指摘されていた。

また、米中の「貿易戦争」の懸念も払拭されたわけではない。
投資家の不安心理の指標となるシカゴ・オプション取引所の恐怖心指数(VIX)は危険水準とされる20を上回り高止まりしており、米株価は当面、荒い値動きが続くとの見方が広がっている。

個別銘柄(暫定値)では、エヌビディアが7.7%安、マイクロン・テクノロジーが5.7%安、アドバンスト・マイクロ・デバイシズ(AMD)が4.2%安。フェイスブックが4.9%安、マイクロソフトが4.6%安、アップルが2.6%安。一方、AT&Tが0.6%高、ベライゾン・コミュニケーションズが0.5%高。ナイキが0.4%高だった。

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